TAK44マグナム

仮面ライダー龍騎スペシャル 13RIDERSのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

3.6
平成仮面ライダーシリーズ第三弾である「仮面ライダー龍騎」のテレビスペシャル版。
今では中々ないことだと思いますが、夜のゴールデンタイムに放送され、中身はテレビ本編とはまた違ったパラレルワールドの独立したストーリーになっており、更には結末を二通り用意して電話投票によって「戦いを続ける」「戦いを終わらせる」の二つの結末どちらを放送するかを視聴者に決めさせるというギミックを採用、非常に画期的な、まさにスペシャルバージョンでした。
因みに「戦いを終わらせる」に投票しましたよ。

龍騎といえばテレビ本編も挑戦的というか、実に野心的で実験的な仮面ライダーシリーズでして、まったくもって王道ヒーローものからは逸脱した存在でした。
13人のライダーが存在するという設定なのですが、それぞれの欲望を叶えるために最後の一人になるまで殺し合うという、子供番組とは思えない殺伐とした内容でぶっ飛ましたね。
主人公の龍騎だけは不毛な戦いを終わらせるために頑張るわけですけど、それでも他のライダーの言い分に打ち負かされ、自分の振りかざす正義が安っぽいものなのかも・・・と悩んだりするという展開が続いたりするものだから、朝の8時からとんでもないドラマを放送するもんだと、毎回ワクワクしながら観ていたものです。
ライダーの一人、王蛇なんてサイコパスの殺人鬼で脱獄囚っていう無茶な設定で、そんなのが正式にライダーを名乗ったりできちゃうという斬新さ!
演じる荻野崇(「超光戦士シャンゼリオン」(←傑作!)でチャラいヒーローを演じていたのに)がトカゲの丸焼きを喰っているところを観る日曜日の朝って、どんななのよ(苦笑)

そんな風に凄まじいヒーロー番組だった龍騎ですが人気は抜群でして、クウガやアギトに続いてテレビスペシャル版が製作されたわけですね。
このスペシャル版のみのライダーであるベルデ(演:黒田アーサー)も登場、ひとり戦いに反対する龍騎が他全員に狙われるといったストーリーで、短いながらも割と濃密。

このスペシャル版のふたつ、そしてテレビ本編と劇場版、それぞれでラストが全部違うので、龍騎にはラストが多数用意されています。
そのどれもが基本的にはバッドエンド(もしくはそれに近い)というのもスゴイ。

クウガでオダジョー、アギトで要潤がブレイクしましたが、龍騎ではそこまでブレイクしたライダー俳優さんが居ないのが残念。
いや、須賀貴匡や弓削智久(最近だと「デスノート」に出ていましたね)とか、かなり頑張っている俳優さんもいらっしゃいますが、ドラマや映画で主演張るような感じではないし・・・。
他だとムード歌謡の歌手になった人とか、すでに芸能界を引退した人とかなんで。
なんだかんだ言って、一番の出世頭はヒロインを演じた杉山彩乃じゃないですかね。なんたって結婚した相手が「GTO」の作者である藤沢とおるですからねえ。
玉の輿といって良いのではないでしょうか!
ニュースになった時はビックリしましたが。

あと、テレビ本編には志田未来がチョイ役で出たり、劇場版では初の女性ライダーに加藤夏希が変身していたりしていましたよ。

大人数の仮面ライダーが登場する「仮面ライダー龍騎」ですが、個人的に一番好きだったのは仮面ライダーガイでしたね。性格は最悪でしたが、無骨で硬そうなコスチュームデザインが好みでした。
あと、何気に仮面ライダーシザースも好き。こいつも悪党でしたけど(苦笑)。


テレビ放送にて