はんそく負け

仮面ライダークウガ 特別篇のはんそく負けのレビュー・感想・評価

4.5
本編1・2話の再編集版。ひとつにまとめられることで色んな意図が浮かび上がりとても意義のある1本。以下頭でっかちな雑記。書いてみたけどオチがつけられなかったので、いずれ通しで見て形にしたい。

1話冒頭から堂々とブレッソンを引用したり、地面から手が生えるゾンビ的なイメージ、怪人は四つん這いになり手から車を降り、オダギリジョーは殴ることによって初変身を果たす。これほどまでに手が強調されるのはライダーキックへのアンチテーゼであり、新しい仮面ライダー像への挑戦表明に思える。(オダギリジョーが選ばれたのも、彫刻みたいに手が綺麗だからだと思う。)
しかし2話では少しずつ足も主張をし始め、敵を倒すのはライダーキックとなる。これは服従なのか。そうではないのか。こういう切り口でこの後のストーリーを追うのも楽しいかもしれない。