二兵

HiGH&LOW THE MOVIEの二兵のレビュー・感想・評価

HiGH&LOW THE MOVIE(2016年製作の映画)
4.1
『どうしちまったんだよ、琥珀さん!?』

先日映画評論家の町山智浩氏が実況鑑賞したことでも話題の一作目。

EXILE系にあまり興味が無いので後回しにしていたんですが、アクションのクオリティの高さなどを聞いていたので、とうとう手を出してしまいました。

正直、全体的に、ストーリーは薄くて、登場人物の喜怒哀楽の感情もあまり伝わって来ず、良くも悪くもお金の掛かった壮大なPVだなあという印象。

ただ、開始数秒(!)の大爆破、役者陣の身体能力の高さ、大量のエキストラ、強烈な台詞回しなどには圧倒されました。決して片手間などではなく、スタッフも役者も全員本気で取り組んでいるのが伝わってくるのが良い!

世界観もマッドマックスだし、複数の勢力が乱立するカオスっぷりが最高。ドラマ版を観ていなかったので、それぞれの相関関係がよく掴めなかったものの、街に侵攻してくる敵に対し、争い合っていた勢力が手を組み、立ち向かうという、要は三国志でいう赤壁の戦いやアベンジャーズ的な流れなのは分かったし、色々熱かったです。個人的に、誰よりも戦闘狂っぷりを発揮していた山田裕貴と林遣都が好きになりました(笑)。

そして、アクションは本当に凄い。クライマックスの100人vs500人(実は1000人!)なんて、カメラワークも含めて良い意味で狂っています。

特撮出演者が多いのも特徴。ゴーカイブルー、仮面ライダーギャレン、仮面ライダービースト、仮面ライダーマッハ、仮面ライダーレーザー、ウルトラマンゼロ…もっと居るかも。刑事役の豊原功補さんも、ゴジラシリーズでメインをやられてましたしね。もはや、もう一つのスーパーヒーロー大戦(笑)。

この濃さは、ちょっと病みつきになってしまいそうです。続けてRED RAIN、2作目、そして3作目と観てみようと思います。怪作であり、快作でした。
二兵

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