良心の持つ光に
スポットがあたる
力強い作品。
誠実さ一筋の男が、
口の聞けない少女を
国境と宗教を乗り越えて
送り届けるまでの、
愛ある眼差しいっぱいの物語。
本題に入るまでの事前情報を、
やたら細かく教えてくれるのが
ボリウッド映画の耐えどころ。
割愛されがちな部分を
きっちりなぞる丁寧さよ。
あとは流れに身を任せ、
これでもかと押し寄せる娯楽の波に乗るだけ。
お馴染みの大所帯ダンスも然り、
笑い悲しみジンときて、痛いところも見る。
善意の渦に巻かれつつ、
小さなエピソードの回収もきっちりなされて
鑑賞後のスッキリ感は如何とも。
お目目くりくり少女には
ミツバチのささやきの頃から弱いので、
自然と惹きこまれちゃうし
甘くなっちゃう。