カカオ

バジュランギおじさんと、小さな迷子のカカオのレビュー・感想・評価

4.3
爆音映画祭で初鑑賞。
(音響の迫力、グッドでした。👍)

本作品は、事前に評価が高いことがわかっており期待して鑑賞したが、期待を裏切ることなく感動的な作品であった。
なおかつ、隣国問題や宗教に関する社会派ドラマの要素もあれば、音楽的娯楽の追究を含めてコミカルに描いている。

バジュランギおじさんが、いい人過ぎて笑える。信仰心が強く嘘がつけない。何もかも正直に対応するので、事態がスムーズに進行しない。

小さな迷子は、本当に可愛らしい。
無口な役だったが豊かな表情で上手くこなせていた。「あちゃー」って思った時の、おデコに平手打ちする仕草が可愛らしい。













結末はやや想像できたが、飽きさせない長い旅のストーリー。苦労を経た甲斐があって、最後は強烈な感動が待ち受けておりました。

突然踊り出すような、ミュージカル要素の高いインド映画の特徴について、好みでは無かった。また、しつこい印象を持っていた。しかしながら本作品は、そのミュージカル要素がひとつのアクセントとなっている。ささやかに笑顔させられる要因であったり、大事なことを訴えるためにインパクトを残す手段として活用されている。

インドとパキスタンは、隣国で仲の悪さは有名。何度も戦争を繰返し、核開発競争にまで発展している。

幼い子供がパキスタン人だとわかって非難しても、幼い子供に罪は無く、暴動で大使館が襲われることの無意味さを、わかりやすく表現できていた。

両国の国交正常化のためにも、たいへん意義のある作品であり、本作品はとてつもなく素晴らしい。

観る全ての者が魅了させられる。
カカオ

カカオ