インドとパキスタン。隣接し戦争が終わっても人々の中に強い対立の残る両国間で迷子になった話す事のできない六歳の少女を国境を越え無事に故郷の両親の元へ送り届けるおじさん達の話。
インド映画アレルギーがある人にはちょっと強め。(歌やダンスシーン多)
しかし歌よかったよ。
どうしよう。濃いぃおじさん達に萌えるじゃないの。ほとんどが心の優しい濃いおじさん達をメインに、おじさんがおじさんに助けられながら進みます。主人公のバジュランギおじさんは日本で言うところ、清い出川哲郎みたいなもんなのかしら。イケメンすぎるけど、強すぎるけど、ほんのりぐっさんだけど。
迷子の少女は天使の微笑みです。
迷子の少女をバラモンかクシャトリアだろう(信念として許せる)と願っていた宗教がムスリムだとわかるシーンが印象深かった。宗教は奪えない。と言う言葉がスッと腑に落ちる。日本の六歳にあんな風に信仰心のある子はほぼ居ないだろう。
そしてヒンドゥーとイスラムの習慣の違いや挨拶などのいろいろを所々に対比させているところにそれぞれの文化を感じさせてもらえる。
イメージは、「待て待てーい!ルパーン!」が半分、ライオン〜25年目のただいまが半分でした。
少女自身もおじさんも誰もどこへ帰ればいいのかわかんないもんで、故郷の探し方もだんだん特定出来て行くところが間延びさせずに見れる。
ほんの一瞬でも信念を曲げる事無く、ずっと異文化に寄り添い続けるおじさんと異文化とわかっても手を貸すおじさん達。
インドのカシミール??パキスタンにもカシミールはある。と言っていた2国間を繋ぐ山をバックに国境を挟んで2国間の人々が同じ山の下で志を1つにして大団円を迎える事になるけどもうこれでいいじゃん。と願うばかりよホント。
なんでもかんでも無かったことにして、はい、仲良しね!握手ー。とはできないけど、悲惨な歴史を繰り返すことなくゆっくりと強い対立が解けていけばいいなと思う。
美しい山だった。