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チャタレイ夫人の恋人の一人旅のレビュー・感想・評価

チャタレイ夫人の恋人(1981年製作の映画)
3.0
TSUTAYA発掘良品よりレンタル。
ジュスト・ジャカン監督作。

1910年代後半の英国を舞台に、貴族の妻と森番の愛を描いたドラマ。

イギリスの作家:D・H・ローレンス1928年発表の長編小説「チャタレイ夫人の恋人」の二度目の映画化で、監督は『エマニエル夫人』で有名なジュスト・ジャカンが務めています。

戦場で負傷し下半身不随となった貴族の夫を持つ妻:コニーが、領地内で森番として働く屈強な男:メラーズと出逢う。性的に不能となった夫に付きっきりの毎日を過ごしていたコニーは、森の中で孤独に生きるメラーズの逞しい肉体に惹かれてゆく…という官能ラブストーリーで、過激な性描写が当時物議をかもした原作を官能映画の名手であるジャカン監督がストレートに映像化しています。

主演は官能映画の一時代を築いたシルヴィア・クリステル。肉付きのいい裸体を劇中惜しげもなくさらけ出しています。相手役を務めたニコラス・クレイとの絡みシーンにも気合が入っています。

あっさりとしたハッピーエンドに深みを感じられないのが作劇の欠点ですが、性の解放と自由をもたらす森番との逢瀬シーンと、停滞と抑圧を象徴する貴族の屋敷を対照的に映し出した点が秀逸です。

過激な原作×官能映画の名手×官能界の大スターが一度に集結した作品。これ以上ない組み合わせであります。
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