滝和也

仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシスの滝和也のレビュー・感想・評価

2.9
ケンコバの声が何より
素晴らしい(笑)

MOVIE大戦再編!
その成否は如何に!

疾走れ!ドライブ!闘え!ゴースト!
襲い来る新たなる眼魔!ダ・ヴィンチを倒せ!

「仮面ライダー☓仮面ライダーゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス」

冬のライダークロスオーバー作品であるMOVIE大戦ですが、夏までの作品と現在放映中の作品を共演させるダブルライダー作品ですね。完結させた作品を何らかの方法で復活させる先輩パートと現行ライダーの、本編とは関係ない新作パートが無理やり合流した大戦パートになると言う力任せな映画作品(笑) オーズ&フォーゼ、フォーゼ&ウィザードは個人的にはその創りでも面白かったのですが、
Wの様に他作品と組むとWだけ面白いと言う様なアンバランスさが出たりすることもしばしば。

今作からは、現行ライダー内に先輩ライダーを組み込む事で首尾一貫の通常作品となりました。さてそれが良かったのか悪かったのか…。

結論としては…駄目でした(T_T)

ストーリーが雑なままだったんです。大雑把で駄目なMOVIE大戦の悪い方の作品が長くなっただけでした(T_T) 基本構造が変わったから良くなる訳では無いんですね。ライダーへのこだわりや愛溢れる演出、アクション演出、脚本が無ければ駄目なんですよ。

ガイム&ウィザードの時のガイム編が酷すぎた様に、世界観が確定していない深みがまだ出る前の世界をベースにする難しさを今作では感じますね。厚みを出すために色んな所に強引さを感じざる得ない…。前回までは合流する部分が無理やりだったんですが、全体に軋みが出てしまってる…。全体が、ご都合で雑になってしまいました(T_T)

例えば語られるべき、最終的に自らを封印したクリム、ベルトさんの扱いがもう酷い。復活したロイミュード幹部やチェイスの扱いやアクションが雑過ぎる。スペクターのキャラ設定が違和感だらけ…。厚みをだすため、ゴーストの1クールの肝だった父親との絆をメインにしたタイムトラベルものになってますが、それも無理やり過ぎる(笑)。最強の敵であるはずのダ・ヴィンチ眼魔が何がしたいかわからない…。奴は10年何してたんですかね…(笑)

う〜ん、薄っぺらい。でも良いところもあるんです…。はい。ケンドーコバヤシの声。ダ・ヴィンチの声がしっくり来てます。怪人向きの良い声です(笑)CGで作られた最強形態のカッコ良さと相まって中々良いです(^^)火薬量も少し多い気がしますし(^^)

またドライブ内で語られただけの進之介と霧子のハッピーエンドがヴィジュアルで見られること(^^)霧子役の内田理央の可愛さ。そう内田理央の可愛さです。(2回言ったーw)

ゴースト父ちゃんコンボ(闘魂コンボ)も悪くはありません。カッコいいし(^^)

で…結論としては冬のクロスオーバーは毎回坂本浩一監督に任せましょうってコトですかね。ライダー愛は皆さん持ってるんでしょうが、飛び抜けたアクション演出や愛がなければ、難しいんですよ。坂本監督にはそれがあります。それはWやフォーゼ、ウィザードで見て取れますし、次作のゴースト&エグゼイドでも素晴らしい仕事をしてますからね。要は監督ってコトです(笑)
滝和也

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