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胸騒ぎのシチリアのエリのレビュー・感想・評価

胸騒ぎのシチリア(2015年製作の映画)
3.8
美しげなタイトルをぶち壊すかのような、まさかの音楽絡みまくりロック仕様。
そのテンションの上がり様にこちらもニヤリ。
声帯を傷めて声を出せないロックスター・ティルダ様の、回想に出てくるスタジアムの大歓声に何故かウルッときた。

そのシーンもだけど、「音」が凄かった...?
耳で聴いている、というより「頭」にスコーーン!と抜けるような音の鳴り方が何度かあった。
妙な臨場感であんまり聴いてたら酔ってしまいそうな感覚。なんであんな風に聴こえたの!?と今でも不思議。(耳の調子が悪かった、というオチじゃないことを祈るw)

バカンス映画かと思いきや欲欲欲の入り乱れ、そしていつの間にかハラハラと迫るシーンでの煽り立てるような音楽には、タイトル通り胸騒ぎもMAX!
風の音、雨の音など「そこで響いている音」がそのままパッキングされたようなシーンも多く、巧妙な音使いが素敵だった。

●●●●↑ 鑑賞直後のメモ

そもそも「ハンズ・オズ・ラブ」を観るつもりで再生したら、エロス全開のティルダ様が出てきて「これ何の映画!!?エレン・ペイジどこ!!ww」としばらく動揺を隠せなかったw

メインの4人を観るだけでも楽しみだったけれど、思ったより音楽ガンガンな作風に個人的ビックリラッキー。

それに合わせてレイフおじさんが踊るわ脱ぐわの大騒ぎ。「卒業白書」の若きトムクルどころじゃ無ェ......楽しみにしてたマティアス氏のおいしいところが思い出せないくらい(ていうか無かった?w)インパクト強すぎた...ww

俺たちの彼女☆ダコタは本作では口数少なめ、ツンとしたパツキン娘。
「フィフティシェイズ」で色んな表情を見せてくれるダコタちゃんが最強に可愛くて大好きなので、本作での物足りなさは役柄仕方なく残念。彼女のコロコロ変わる表情が恋しくなった。゚(゚^ω^゚)゚。
ティルダ様も驚きのシーンがあった...いっぱいあったな。というか、みんなもれなく脱ぎすぎ見えすぎ問題!w

音の使い方、わかりそうでわからない個々のキャラクター達の見せ方、どこかクレイジーな雰囲気に「なんか不思議な作品だったな…」と時々思い出す。面白くはないんだけどね!w(とか言ってる作品ほど好きになっちゃう事ってある)

なんとなく拾い切れない部分があって調べてみると...原案となった「太陽が知っている」は、本作とは視点が異なっているそう。それを知っただけでも想像が広がって楽しい。いつか観てみたいな。
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