mikoyan358

バーバリアンズ セルビアの若きまなざしのmikoyan358のレビュー・感想・評価

2.5
コソボに関する対立を引きずるセルビアで、明確な目標も持ちきれず天井の低い部屋で身を屈めているような生活を送る若者の行き場のない気持ちを淡々と描いた一本。セルビアが舞台の映画はエミール・クストリッツァのある意味能天気なものしか観ていなかったので、今の生活から這い上がるきっかけのない青年の姿、民族やイデオロギーにその不満をぶつけようにも...という現実など、世界情勢について大いなる勉強になった。正直見るからに「怖い奴」としか思えない彼らにも我々には知りようのない苦悩がくすぶっている事を、もう少し認識すべきなのかもしれない。
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