blacknessfall

ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄のblacknessfallのレビュー・感想・評価

3.7
ニコラス・ケイジは浪費癖で金がなくなって片っ端からB級っぽい娯楽作に出るようになってから観る機会増えたな笑 おれ好みの映画によく出てるんだよ笑

これはオカルト。それもちょっとゴシックっぽいコンセプトのあるおれ好みのやつ。

ハロウィンの夜に大切な一人息子が行方不明なり悲しみのドン底に突き落とされるケイジ。
一年後のハロウィンの日が近づく頃、突然、息子からのメッセージと感じられる霊現象が頻発する。
息子は霊的なものに囚われてるのでは!?
息子と事の真相を求めて変顔に磨きがかかったケイジが悪戦苦闘する。
最近のケイジ映画全般に言えるけどケイジの百面相が楽しすぎる笑 息子を失い悲しみにくれるケイジ、事態に進展が見られず苛立つケイジ、ストーリーが深刻なんで苦悩顔が多いんだけどどの顔もおもしろいから思わず笑っちゃう😁

でもこれはケイジの変顔だけが見所じゃなくて話も画作りも良くできてたよ。このテのミステリーがかったホラーの雰囲気作りに欠かせないやつが漏れなく巧みに配置されてた。
壁に落書きされた意味深なフレーズ。不気味な佇まいの敵か味方かわからない謎の老人。不吉の前兆のように現れる怪鳥。子供の眼にだけ映るゴースト。
ベタと言えばベタで手垢もつきすぎてるんだけど、配置の仕方、見せ方をちゃんと効果的に計算してるからマンネリや悪い意味のルーティン感は皆無、よくがんばってたよ。

とは言え古くさいのも事実。 2000年以降のソリッドなショックのてんこ盛りなホラー好きな人には向かないかな、、笑
80年代前半ぐらいまでによくあった、ホラーともオカルトともファンタジーともつかぬ色々詰め込んでるものの、どっか地味で微妙に変な映画が好きな人にはオススメかな笑
具体的言うとラリー・コーエンとか笑
blacknessfall

blacknessfall