みきちゃ

ランナウェイズのみきちゃのレビュー・感想・評価

ランナウェイズ(2010年製作の映画)
4.2
元祖ガールズパンクバンド「ザ・ランナウェイズ」の結成から解散までを描く伝記映画。女がエレキとかロックンロールとかまじないわーというご時世。男だらけの'70sロック界に平均16歳の女の子たちが殴り込みをかける。セックス、ドラッグ、ロックンロール!

クリステンとダコタ・ファニングが熱かった。クリステンはあまりにかっこよく生粋のロッカー感を醸す。最後までみるとダコタ・ファニングもかなり良かった。二人共女優としての腹のくくりかたが一流。

マイケル・シャノンのハイテンションがなんだかハマった。貴様らがロックで名乗りをあげたいんなら中途半端ではダメ!!!とばかりに激しい御指導。無茶苦茶言いまくってるようで、案外理に叶ってるというww

クリステン演じるジョーン・ジェットがセックスピストルズのTシャツをちゃちゃっと作るシーンは、解散後に元セックスピストルズのメンバーと共演することを思うとめっちゃエモい。名曲「I Love Rock “n” Roll」を有名にしたのはジョーン・ジェットやってんなあ。知らんかった。

ついでにブリトニー・スピアーズが主演映画の中で、バーで「I Love Rock “n” Roll」を歌ってお金を稼ごうとするシーンにめっちゃ痺れたことを思い出してまたエモい。アイドル時代のブリちゃんがこの曲をカバーする意味よ…。たまらん。

さらについでに、彼女たちが道なき道を行ってくれなかったら大好きなアヴちゃんだっていなかったかもと思うとまたもやエモい。ザ・ランナウェイズにほんま感謝や。

ヴォーカルのシェリー・カーリーの著書が原作で、映画の制作にはギターのジョーン・ジェットも参加してるし、実際ほぼほぼこんなもんやったんやろなぁと思えた。さして脚色もされてなさそうな、淡々とした映画。根底にある確かなロック魂。シェリーもジョーンも、ロックンロールと真摯に向き合ったからこそ今がある。ガールズロック史も刻まれ続けている。

シャウトかっこよかった。ライブシーンの再現度の高さがすごい。チチチチ♪
https://youtu.be/pMDn6V7ZLhE
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