大切なものを汚した者への復讐の物語。
復讐と言っても、感情の高ぶりは低く、静かに進んでいく。
これ、あまりにも分からなくて観た後にちょっと調べてみた。
カザフスタンは大統領の権限がどんどん強化されていて、汚職や腐敗も多いようだ。
主人公の復讐は、こういったものへの批判と重ねているものと思われる。
「海が死んだ」という表現が出てくるけど、これは世界第4位の広さを誇ったアラル海の消滅のことを言っている。砂漠の上の廃墟は船。政府の無策により生きる糧を失った漁師の哀しみの象徴。
カザフスタンの景色が綺麗に映し出されている。
性懲りも無く、今日も21:15から観てしまった。