やましん

コインロッカーの女のやましんのレビュー・感想・評価

コインロッカーの女(2015年製作の映画)
4.0
生まれた直後、コインロッカーに捨てられ、拾われた闇金貸業で取り立て屋として過ごすイリョン(キム・ゴウン)。
返済のためなら、角膜や臓器まで奪うやり方で、母オモニ(キム・ヘス)は暗黒裏社会に君臨していた。
ある日、イリョンは向かった取り立て先の青年ソッキョン(パク・ボゴム)に惹かれた事から悲劇の連鎖が始まる....。

もう何というかヘビーで、壮絶すぎる...😰。
ジャケからして、かなり身構えていたが、想像以上だった😱。
不条理と暴力の世界に、『愛』という異物が混じったために、拒否反応の連鎖が起こった、とでもいうのかな。
刺すわ、殴るわで、とにかく痛々しい。
いったいどれだけの人が死んだのだろう。
ラストの場面、あれはイリョンにもオモニにも、心の救済だったのだろうか。

生まれながらにして悲しい宿命を背負ったイリョン役のキム・ゴウンの体当たりの演技が凄い。
顔立ちが童顔だから、置かれてる悲惨な状況がさらにインパクトがある😰
そしてキム・ヘスの無表情でナイフを振るう怖~いほどの存在感😱。

サスペンスというより、1人の女性の裏社会での生き様を描いた凄絶な人間ドラマでした。
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