ヒナタカ

ジャッキー ファーストレディ 最後の使命のヒナタカのレビュー・感想・評価

3.3
歴史的大事件を描いているのに極めてパーソナルな作風。価値観や哲学的な「理由」を求める作品であり、今のアメリカ社会にも通ずる。単純なエンタメ作品ではないけど、製作のダーレン・アロノフスキー監督作品が好きならいけるはず。
ていうか、扱っているのがJFKなので激重な内容だと思ったら「夫が死んじゃって葬式どうしよう」という超普遍的な話なんですよね。大統領なだけに悩みや苦労が並大抵じゃないけどね。それでいて宗教や人生を包括したメッセージがあるのがすごい!
アカデミー賞主演女優賞、衣装デザイン賞、作曲賞にノミネートされていたのだけど、脚本賞にもノミネートされていいんじゃないかな……。『スティーブ・ジョブズ(2015)』にも似た技巧が凝らされているよ(こちらは脚本賞にノミノートすらされていない)
JFKの知識はなくてもいいけど、あればより人物のことがわかり楽しめます。
それにしても、アカデミー賞で超話題を集めた『ムーンライト』と同日公開になるとは……『ジャッキー』も応援したい映画です。
余談ですが「ジャッキー 映画」で検索すると、某アクションスターの映画ばかりが出てくるので「ファーストレディ 映画」で調べたほうがいいかもしれません。
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