こばじゅん

ザ・ディスカバリーのこばじゅんのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ディスカバリー(2017年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

物語は「死後の世界」とは何か、なぜそれを求めるのかのミステリーと人間ドラマがメイン。

主人公とアイラの掛け合いが、綺麗に噛み合い、洒落た映画だな、と思ったらラストで納得。

私が好きなジャンルの映画でした笑



ループやデジャブを扱う作品は多いですね
ですがループを描かずにループしてました、
で物語の大筋が描けてる作品は意外と少ないですよね。
また、ループ物か…とコメントもありましたが
表現の違いには気づいて欲しい!ジャンルで括るのは変。。。
そんなこと言ったらガンダムってずっと名前変えたガンダムじゃん…笑

さて、本映画は「アイラと結ばれる為に繰り返され、無事結ばれて良かったね」の作品です。
ですが裏を返せば「アイラが夫を亡くさない(又は別れない)」世界で、アイラは幸せに生きている次元もある訳ですよね。その時主人公はアイラと結ばれるとかの話ではないです。かといって主人公が不幸になってるかと言うと、それもまた複数の次元の話。

え、じゃあベストの次元は?と考えると、恐らく“ない”でしょう。
製作者側は「今生きてる次元が、貴方にとって理想としてた人生かもよ」ってことを一つ伝えたかったでしょうが、一方で「どの次元でもベストはないよ。だから今の次元を楽しんだら?」っていうねじ曲げ方もあるのかも?

どちらにしても、今の人生を最大限楽しんでよ!って捉えると、ループ物は見終わったあとに気持ちよくなれます!笑


ただし、死んだ後に別次元で生きても記憶が無ければ自分では無いと思う。だから、今作はアイラと船の中でネタバレされた所までがハッピーエンド。アイラの子どもを助けたところは、「ネタバレされた次元の主人公」にとってハッピーエンドでも何でもない。あれ?気持ちよくないじゃん!という事で大好きなジャンルですが星4.9です笑

ちなみに輪廻転生も同様に、記憶や自我が残らなければ意味無いと考えます…それはまた別の話。
こばじゅん

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