調伏系V魔虚羅

マジカル・ガールの調伏系V魔虚羅のレビュー・感想・評価

マジカル・ガール(2014年製作の映画)
3.5
余命幾許も無い、魔法少女アニメ好きな娘の為に高価な衣装を買おうと金を掻き集める父。そして、心に闇を抱える女性と引退した元数学教師。愛と欲望、暴力と哀傷。何の関係性も無かった2つの物語と4人の人生が小さな出来事によって交錯していく。ほんの些細な事が後の結果に重大な影響を齎す、まさにバタフライ・エフェクト。徐々に最悪の結末へと収束していく群像劇ながら、感情の昂りを劇的に映すのではなく、あくまで静々と物語を展開させる。どんでん返し系の映画だと思って観てしまうと面食らってしまうので注意。だが、後半の綺麗な伏線回収や意外にも暴力的な描写が多かったりと満足することは間違いない。
調伏系V魔虚羅

調伏系V魔虚羅