マジカル・ガールですか。
ほんわか不思議ちゃん系映画だと思って観てましたけど、全然違いました。
死期の近い娘への思い、精神的に壊れた女性、偶然、それがとんでもない最期につながっていきます。
身も心もずたぼろになってしまうトカゲ部屋。これは我々人生のダークサイドなのだと思いました。誰もがちょっとしたきっかけでトカゲ部屋入りしてしまう。
父親にとっては娘の日記を読んだ時からトカゲ部屋に踏み入れていたのかもしれません。
元教師のダミアンにとってはバルバラと知り合った時からトカゲ部屋だったのかもしれません。
バルバラにとってはトカゲ部屋は入るべくしてたどり着いた当然の帰結だったのでしょう。
スペイン映画らしくなく、自分はとても北欧的な映像で新鮮でした。
自分の人生を考えたい人には良作なのかも知れません。