長山洋子「春はSA-RA SA-RA」がかかって踊るオープニングシークエンスが最ッッッ高。日本の80'sアイドル曲が流れてるのにむちゃくちゃスペイン映画っぽい。カット割りに癖があるんだと思う(けど、まあそこにスペイン感を見いだせるのは錯覚かもしれない)
娘の夢を叶えるために、自ら追い詰められた父親がどんどんヤバいことに手をつけて、周囲の人間も巻き込んでダメにしてゆく。映画のテンションとしてはどんどんトーンダウンしてゆくのだけど物語はどんどん意外な方向へ。
「トカゲ部屋」のカルト感が好きでした。魔法少女のコスチュームがそういった「悲劇」を呼ぶこと。そこが意外にもすごく相性が良い。
絶妙な美的バランスがあって気持ちいい。
最後に決意したオッサンが髪を撫でつけてびしっとジャケット着るシーンとか(まるでマフィア映画だ)、こういう描写がちょっと入るだけでむちゃくちゃアガるんですよね……。
このへんで「イロモノ感あるかと思ってたけどまっすぐな傑作だな~」と思ってたけど、ラストでまた「魔法少女」が出てくると「やっぱカルト感あるわこれ……」となった。
アイドル曲にびびってるオッサンにちょっとウケるけど、あれ実際出くわしたらかなり怖いよな