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マジカル・ガールのLEGIONのレビュー・感想・評価

マジカル・ガール(2014年製作の映画)
3.5
白血病を患っている娘の夢であるアニメのコスプレをするために父親が叶えようとするが、取り返しのつかない方向へと進む物語。この作品は全体的に不気味でストーリーが気持ち悪い。「炎の少女」や「春はSA-RA SA-RA」などの曲はこの映画の気持ち悪さを増してる一つの要因で曲自体そこまでこの作品と合った音楽ではない。けれど歌詞の一部分がストーリーと重なってたり、登場人物の表に出す表情とは真逆の心情や憂鬱さなどの暗さが表現されてるような音楽だった。「春はSA-RA SA-RA」に関してはテンポ良く明るさのある楽曲だったがこの作品に当てはめるだけで全く別の音楽ジャンルになってるように感じた。この映画では過去などの重要な部分をセリフで済まし、過激な場面などはあえて映されていなかった。必要以上のセリフを用いらない登場人物同士の会話からは多少のテンポの悪さを感じ、映されていないものを見たような記憶も覚えるが要点をコンパクトに理解することができた。
環境、損得、時間など様々な状況で変化することのない唯一の事柄。このような事柄はとても芯が固く崩すことはできないと知った。この作品から定まりのない欲は不幸を必ず呼ぶことを学んだ。少しの成功から自らの行動を過信してしまう心理は誰もが持っているもの。窮地に立たされているなら尚更ギャンブルに出てしまう。人生は賭け事だが冷静にものを考えることが第一なのだと感じた。
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