マジカル・ガールの作品情報・感想・評価

マジカル・ガール2014年製作の映画)

MAGICAL GIRL

上映日:2016年03月12日

製作国:

上映時間:127分

3.7

あらすじ

白血病で余命わずかな少女アリシアは、日本のアニメ「魔法少女ユキコ」の大ファン。彼女の願いはコスチュームを着て踊ること。娘の願いをかなえるため、失業中の父ルイスは、高額なコスチュームを手に入れることを決意する。この彼の行動が、心に闇を抱える女性バルバラと、訳ありの元教師ダミアンを巻き込んでいく。出会うはずのなかった彼らの運命は予想もしない悲劇的な結末へ・・

「マジカル・ガール」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

結局マジカルガールはアリシアじゃなくて、バルバラだったというファムファタールもの、ってことだと思います。
ただ、余りにも我々の想像に任せる部分が多すぎる。3部に分かれて主人公が変わっていくのでそこもやや混乱。
みかん

みかんの感想・評価

3.3
パッケージで気になって借りた映画だが、想像していた内容と結構違っていた。

基本静かでBGMがなく、暗い雰囲気の映画化だった。その独特な空気の中に、あえて明言せず、観客に想像させるとうことをフルに活用させている。

結局ダミアンとバルバラってどういう関係だったんだろ…?
トカゲの部屋ってなんだろう…?
なんでダミアンはあのような行動をしたんだろ…?

見終わった時は疑問で一杯だった。
しかしプレイを止めるフレーズの手紙が白紙だったり、見えないけれどそことなく匂わせることで想像力をかきたてた。

どこかの考察に「バルバラとアリシア魔女による使い魔の闘い」っていうのが妙なしっくりきた…笑

お父さんとただ一緒に居たかった女と、余命わずかな娘を喜ばせようと非行に走ってまでお金を集めようとする父。そのすれ違いがこんな悲劇を産んだんだろうな。でもなぜアリシアはドレスをもらって居ながら、それをリビングに放置したり、部屋で泣いていたりしてたのだろうか?高いということを知っていて買ってくれた父への申し訳ない気持ち?それともなぜ杖も一緒じゃないかという残念さ…?後者だったらやだな…

作品中に出てくるバルバラの額のキズがヒンディーの女性のものに似ていたのでどういう意味なのかと調べてみたらあれ既婚女性なおかつ夫が存命中に付けるものだそうです。つまりバルバラは結婚指輪を外しながらも、夫がいるということを踏まえて売春のような事をしているということの表れなのかな…?と深読みして見たり。

トカゲの部屋についても気になって調べて見たがトカゲには「幸運、裕福、再生、破壊、勇気」とたくさんの意味がありすぎてよくわからなかった…。

アリシアが部屋でお父さんを待っていた姿が本当に悲しかった。お父さんを驚かせたかったんだろうな…「ありがとう!」って言いたかったのかな?ダミアンをじっと見つめるアリシアの勇気は日本の魔法少女に通ずるものを感じた、結末はともかく…

結論としてはいろいろ考えさせられるような映画だった。見えないところを想像で補い、見る人によっては違った解釈があるのではないだろうか?
mayu

mayuの感想・評価

3.1
全く予想のつかないまさかの展開映画でした。病みすぎというか魔性の女といいますか…。トカゲ部屋…想像するだけでおぞましい。馬鹿な男性陣ですね。
mamiKO

mamiKOの感想・評価

2.8
マジカルガールとは少女アリシアではなくバルバラだったのね…魔法を掛けたのは…
大方を観る側の想像力に任した映画です。
そうでなければR12で済むわけがない…
何となくクエンティンタランティーノの昔の作品思い出しながら観てた。
ストップがきかないトカゲの絵の部屋、怖すぎです。
しかしラストは後味悪いな…
ToruT

ToruTの感想・評価

3.8
不幸の連鎖、誰一人として幸せに生きられない群像。
立場の違いで悪と善が分けられない状況で全ての象徴としての魔法少女。
凄い作品だった。
オープニングとエンディングが
局で印象的過ぎる。
kotoe

kotoeの感想・評価

4.1
映画「マジカル・ガール」
狂わせる。願う。叶える。最高。見えない展開、マジカル級!
サントラがこんなに響く映画なかなかない。
なんでバルバラはこんなに魅力的に見えるんだ!悲劇で謎めいてて、歯車を狂わせて、憎くて、愛おしくて。
ぽん

ぽんの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

アリシアの願いを叶えるために恐喝までして殺されたルイスパパだが、それはアリシアの本当の願いではない(しかもそれは序盤から描かれている)のが何とも不憫。娘を想う気持ちは超一級品なのにパパはなんにも分かってない。アリシアも自分のために父が何をしているかなど知るはずもなく無自覚の「おねだり」をする。(頼むからもっと喜んであげてくれ…)つまり本作の敗者であるアリシア&ルイス側は「無自覚」「本質を分かっていない」まま終わってしまう。
一方の勝者であるバルバラ&ダミアン側は、色んな意味で「自覚がある」し「物事の本質を理解している」上での行動と言える。バルバラは自分の美しさに自覚的でありハッキリ意図した上でルイスにダミアンを差し向ける。そしてダミアンも「己がバルバラに囚われている」ことを自覚しており、そこが一番面白いところだと感じた。 冒頭での12才のバルバラに「魔法」をかけられた瞬間からダミアンはバルバラに一生囚われる運命であり、1ピース埋まらないパズルを自らバラバラにしたとき、その運命を受け入れた。(この描写が凄く良かった)決して盲目ではなくバルバラの闇を理解して受け入れた上で尽くしている、というのを「魔法」によって彼女に提示する円環構造のラストが美しい。パッと見はバルバラの一人勝ちのようだが彼女も蜥蜴部屋での十分な対価があるため復讐の権利があると言っても良い。便宜上勝者/敗者で語ったが、4人は全員不憫な敗者と言えるかもしれない。(まぁ取り方によってはダミアンの一人勝ちとも言えるような気がするのだが。)
美しく不穏な画と直接的ではないのに凄みのある描写、更にファムファタルに「魔法少女」というファンシーな要素を混ぜることで不思議な浮遊感が演出される。キラキラとドロドロの相性は不穏でとっても良いね!
ILLminoru

ILLminoruの感想・評価

3.5
スペインのカルロス・ベルムト監督の"ファム・ファタール"モノのネオ・ノワール佳作。

カメラワークもお話も敢えて見せない"絶妙な省略"と、あざとすぎない伏線の張り方が上手い。

ジグソーパズル、足りないピース、落ちている場所、トカゲの部屋、冒頭とラストの円環構造、そしてラストの彼女の表情。

監督が『魔法少女まどか・マギカ』の影響を公言してるように、無垢な願いが叶った時の報いetc、まどマギのテーマをこのノワール作品に落とし込んでいるのも面白いです。
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