日本の石油産業を担ってきた出光の社長、いや店主を描いた作品。戦前戦後の日本の商売人を描いたものとして面白いんだけれども、やっぱり映画としてはエピソードを盛り込みすぎブツ切れ感は否めない。あと、豪腕であるが故のこの時代を渡ってきた狂気もそこにはなくて。わたしほーんとこの監督好きじゃないんだよねぇ。描くものにまるで闇がない。歌舞伎座のお隣のビルが出光本店なんだねぇ。そういうとこはちゃんと作られてる。
ただ、エピソード自体が凄く面白いのでこういう作品こそじっくり大河ドラマのような枠でやるべきだったのではないかな。