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ヤクザと憲法のyukishibataのレビュー・感想・評価

ヤクザと憲法(2015年製作の映画)
4.3
本当に面白い。

踏み込んだ取材に感服。「銃持ってないんですか?」とか、「覚せい剤ですか?」など、答えられないような質問でもしっかり尋ねているのが良い。
取材相手の表情、声、話し方からちゃんと伝わる。

そもそも、密着できたことに驚き。

登場人物たちも色々だが、中に21歳の青年がいた。
元ひきこもりで、自らヤクザの門を叩いたらしい。
彼の言葉(滑舌が悪くて詳細は思い出せない^^;)からオルテガの「弱い敵と共存する」という言葉を思い出した。(内田樹著 『子どもは判ってくれない』たいへん長いまえがき より)

自由主義制度における「市民」の責務は、敵とそれどころか弱い敵と共存することにあると彼は述べている。

ヤクザが敵なのか弱いのかは結論としては出せないが、排除することが解決に結びつくわけでは無いことはわかる。

内田樹氏の言葉を借りると、「右翼」も「左翼」も「ヤクザ」も「警察」も同じ「日本社会」の構成員なんだな。

「日本国民」とは?
「市民」とは?
「人権」とは?
「憲法」とは?

色々考えさせられた。

多くの人にみてもらいたい。