天狗

ヤクザと憲法の天狗のレビュー・感想・評価

ヤクザと憲法(2015年製作の映画)
3.0
うーん、微妙なスタンス。

本作はどっちかと言えば憲法第14条「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」を重視しており、反社会的勢力として暴力団やその家族が様々な制限(生命保険に入れない、銀行口座が開設できない、子供が幼稚園に行けない...)を受ける現代社会に警鐘を鳴らしていると考えることが可能である。

自分のスタンスは少し違って、イリーガルな領域でいわゆる「しのぎ」を得る団体である以上、「法は守ってくれない(法に守ってもらおうとなんて思っていない)」ことが前提なんでしょ?というスタンスである。

ここで微妙になるのは「法が守らない(守ってくれない)」相手が組の構成員だけなのか家族も含めて良いのか、という点であろうが、生計を一にする限り、その「区別」を社会的・常識的に一般市民や行政組織、法順守で縛られた民間企業に求めるのは「酷」というものであろう。本作の扱うように「司法」が最後の砦なのでしょうけど。

ミイラ取りがミイラになるという言葉があるが、東海テレビのスタッフもそうなっていないか。

※とはいえ、ヤクザ組織については本作ではないが、とても示唆深く、サラリーマンもぜひ参考にすべきだと思っている。ちなみにお薦めは、「ヤクザに学ぶ組織論 (ちくま新書) 」。我々一般ビジネスマンの様々な局面で参考となることがちりばめられています。