MayumiI

ヤクザと憲法のMayumiIのレビュー・感想・評価

ヤクザと憲法(2015年製作の映画)
4.2
①謝礼や報酬は渡さない
②事前にテープは見せない
③原則モザイクはかけない
を条件に大阪、西成の暴力団「二代目東組二代目清勇会」に密着したドキュメンタリー。
見ていると、「それって野球賭博だよね?」「麻薬の取引?」とおぼしき場面と同時に、普通の生活(洗濯したりテレビを見て談笑したり)の場面も出てくる。組長の底知れぬかっこ良さとオーラ、ヤクザに憧れる部屋住みの青年の要領の悪さ…。堅気だったのに、「助けてくれた人がたまたまヤクザだったから」とヤクザになった人。長く山口組顧問弁護士をしていたが今は被告になり引退を迫られている弁護士。いろんな人が出て来るが、みんなチャーミング。そして基本にあるのは「日々の生活」。
暴対法、暴排条例の施行によって、ヤクザは銀行口座を作れない、保険に入れない等、「基本的人権」が侵害されている。ヤクザはいない方がいいし、暴力団もない方がいい…。だけど…。
色々考えさせられる映画だった。
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