かくわ

ヤクザと憲法のかくわのレビュー・感想・評価

ヤクザと憲法(2015年製作の映画)
3.7
指定暴力団がモザイクも無く、組名、組員が実名顔出しで出演している。

冒頭の、番組スタッフが事務所に入る時の緊張感が半端なかった。

部屋を案内される過程で、縦長のテントの袋見てスタッフが「マシンガンではないんですね?」と聞き、組員が「銃刀法違反になるやろ」と返すのが面白かった。
(ここで良い意味で力抜けた)

当たり前なんだけど
事務所の前を小学生が登校したり、近隣住民が普通に歩く。
親分が近所で食事を取り、店の人もどんな人か分かってる。
そうして一般社会に溶け込んでいるように見える一方、
明らかにヤバイ取引現場や電話があって(逮捕者も)
銀行口座が作れない、荷物の宅配が拒否されるという現実が収められています。

そして引用される憲法第14条
「すべて国民は、法のもとに平等であって、(略)差別されない。」


印象的だったのは、
・ヤクザが自分のことをヤクザと呼ぶこと。
・ヤクザになりたいと組に飛び込み歴8ヶ月の21歳の方。

東海テレビのドキュメンタリーは、『人生フルーツ』に続き2作目。

2018-061
かくわ

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