100日間密着、ヤクザ事務所のドキュメンタリー。基本的人権の尊重と暴力団対策法の矛盾を考える。
法令遵守。コンプライアンス。ルールの徹底。の傾向にある世の中の動き。
もちろん反社会勢力の考え方に対して賛同することはできないが、反社会の根絶させるためにヤクザの人権を剥奪している。この矛盾に少し疑問を感じる。
多くの組員は、自身の行き場がなくて辿り着いた世界。人生を踏み外した者へ礼儀や作法を徹底的に叩き込まれ、社会の歯車として再生している世界。
暴力団対策法に苦んでいる。
配達物を断られ、保育園を断られ、数々の一般人が受けられる当たり前なことができないことの嘆きが伝わる。
暴力団は、考え方によっては必要悪なのかもしれない。完全に排除できるのだろうか。
排除したとしても、わかりにくい形で、余計にややこしい団体が生まれるかもしれない。(国を持たないイスラム国のように)
今でもそうだが、ますます見た目では暴力団なのかどうかわからなくなるし、堅気からお金を奪う行為も増える傾向が危惧される。
世の中、綺麗ごとだけでは済まないような気がする。とは言うものの何か解決策がある訳ではありません。