わかめ昆布

君と行く路のわかめ昆布のレビュー・感想・評価

君と行く路(1936年製作の映画)
3.8
海をバックに始まり海へ帰る…愛こそ全てでそれのみに生きる、若さゆえ“勢い”に身を任せた儚さ!成瀬の佳作。

山の手の人々ですら金に巻かれ悩まされる、自由恋愛などもってのほかの時代。
母親の守銭奴っぷり、気持ちは理解しつつもうるさすぎてこれでは毒親だよ…
若い人の権力やお金になびかず屈しないまっすぐな青さって素晴らしい。

ある意味超純愛もので音響効果のおかげもありとても美しいストーリーだった。
二人の兄弟の美しさと対照さも魅力◎
霞さんは夢二の絵の様な憂さ。

生まれる環境は選べないからこその悲哀、辛さは今も昔も不変であった。美少年の悩ましい顔はなかなかに良い。
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