えりみ

ビニー/信じる男のえりみのレビュー・感想・評価

ビニー/信じる男(2015年製作の映画)
4.3
実在(まだ生きてる)のボクサーがコピーの通り「狂気のカムバックを果たす衝撃の実話」です。シブい実録モノに仕上がってました。
「セッション」でジャズドラマーだったマイルズ・テラーがプロボクサーを、「ハドソン川の奇跡」で副操縦士だったアーロン・エッカートがマイク・タイソンを育てたこともある実在のトレーナーを演じ、
製作総指揮はマーティン・スコセッシがつとめるという本作。
実は制作費600万ドル、撮影日数24日のインディーズ作品なんだそうで。しかも撮影当時マイルズ・テラーは「ダイバージェントNEO」と「ファンタスティック・フォー」の撮影も掛け持ちしてたとか( ゚Д゚)
当時のTV映像を多用しているとはいえ25年以上前の話を丁寧に再現しており低予算映画には見えないのは、ロングアイランド州の協力があったことも大きいようで「街のヒーロー」に対する地元住民の愛を感じました。

映画のポスターは冒頭のシーンを切り取ったものなんですが最初にいうときます、厳密にはこのシーンありません!アーロン・エッカートの首を合成してくっつけたアイコラですw前頭部を剃り上げ20kgも太って本人に近づけた努力を反映させたかったんでしょう。
何ならこの映画には「サウスポー」のようなヒロインは出てきません。
ビニー・パジェンサはイタリア系でキャリアも長くロッキー・バルボアと共通点が多いのですがエイドリアンのような女性には恵まれなかったみたいで。
でもその代わりどのボクシング映画よりおっぱいポロリしますYO♪
男の遊びは「飲む・打つ・買う」といいますけど、ボクサー(ビニー)が「打つ・買う」担当でトレーナー(ケヴィン)が「飲む」を担当する熱いブロマンス映画です。ここを強調すると客が減るのでこのポスターになったのかもしれません。
試合・トレーニングシーンにはさほど力入れてません。力入れてないことは無いんですが音楽で盛り上げたりという演出がないんです、対戦するのは誰もが知ってるスター選手なんで私はテンション上がったんですけど。
てかこの映画、ボクシングシーン以外で「痛い!痛い!!」てなるシーンが多いんです。大きな怪我でリハビリ経験がある人は辛さや怖さがよみがえると思います。
何気にボクシング興業の闇の部分をチラチラさせたりするのも個人的なツボでした。
ラストシーンの含蓄のある台詞も良かったです。
お決まりの本人映像エンディングもありますよ~

惜しむらくはライト級は勿論、ジュニアミドル級でもデカ過ぎるんですよマイルズ・テラーだと。試合シーンは相手も身長揃えてるので気にしなきゃいいんですけど。アーロン・エッカートにMVPあげたい。