なでしこ

イーストサイド・寿司のなでしこのレビュー・感想・評価

イーストサイド・寿司(2014年製作の映画)
4.0
お寿司や日本食の映画だから
さぞかし華やかで美味しいお話だろうと
思っていたが、それだけではなかった。

もちろんお寿司を握ったり
巻き物を作るシーンは、
日本のプロ職人のそれに比べたら
突っ込みをいれたくなる場面も多いけど、
監督の制作に対する思いの記事を見たら
加点せずにはいられなくなり高評価です。

https://kangaeruhito.jp/interview/286

https://amview.japan.usembassy.gov/east-side-sushi/

寿司カウンターは神聖な場所、
日本の伝統が第一。
女はダメ、嫌ならクビだ、と
カリフォルニア州オークランドの
日本食レストラン「オオサカ」の
オーナーで自らも包丁を握るMr.ヨシダは
何度も主人公を激励なしで叱咤するけど、
ヨシダさん、顔は純日本人なのに、
日本語がめちゃくちゃヘタで🤣🤣
これはウケた。
伝統の前に日本語なんとかしなさいよ笑

あちらでは板前さんも客前でお酒を飲みながら仕事していいのねえ。

✨🍽美味シーン🍽✨
美味シーン度 ★★★★★
寿司コンテストのシーンでの
変わりカリフォルニアロール🥑の数々。

🍣玉子、胡瓜、サーモン、椎茸を使った
" ヤマモトの欲望マヤンサンロール "
… 欲望って?!😂
🍣茹でアスパラ、お新香、アボカド、サーモン、チーズを使ったキムさんの"赤い侍"
🍣アボカド、胡瓜、とびこ、サーモン、
イクラを使ったワタナベ氏の" ゴールデンゲートロール "
そして主人公の " 緑の悪魔ロール "

主人公がメキシコ系なので、
お寿司だけではなく、屋台タコス🌮も
出てきて、美味しそうだったな。

職人を目指すファナ役の女優さんも
素敵だったが、それをサポートする
同僚の寿司職人アキ役の竹内豊さんが
とても良かった。

差別や偏見はまだまだ多い。
伝統だからというのなら
見た目の違いは払拭して、技術や心意気を
シンプルに人から人へ継承すると考えれば
伝統は守られるのでは?

差別は完全に無くなることは
ないだろうけど、他人を非難する前に
常識ってなんだろう?普通ってなんだろう?
自分の常識=非常識かも、と一歩引いて
考える人がもっと増えたら世の中も
もう少し明るくなるかもしれない。
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