麻薬を買うことはカルテルをのさばらせ何の罪もない民間の人たちを苦しめることに繋がる、ということがよくわかるドキュメンタリーだった。
ミレレス医師のようなカリスマが一人いるだけでは駄目で、市民一人一人が関心を持つ必要があるのに、国民性なのか何なのかメキシコの人々は驚くほど関心が薄く、そのことに恐ろしさを感じた。あの状況下で明日は我が身だと思えないなんて完全に麻痺している…自警団の演説に対して「警察や軍は法で認められている!あんたたちは法で認められてないじゃないか!」と興奮して反論しているおじいさんなんて老害そのものだなと思った。そもそもその法律があなたの国では機能してないんだから意味がないんだよ…
後ろの方で自警団はミイラ取りがミイラになってしまう展開になるんだけれど、その顛末にはほとほと嫌気が差した。人類が存在する限り悪はなくならないし、地球にとっては人類は有害な存在でしかないから人類自体が早く滅べばいい…