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モンスター・ハントのCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

モンスター・ハント(2015年製作の映画)
4.1
【第12回社会人映画サークルプレゼン優勝作品】
新しく開拓した映画オフ会に潜入し、映画プレゼンバトルに参加してきました。映画プレゼンバトルとは、ビブリオバトルの映画版で、オススメな映画を5分程で語りあい、皆が観たい作品を投票で決める試合だ。

ブンブンは既に別のオフ会で『SHOAH』『ブロンド少女は過激に美しく』といった厳つい作品で優勝しているだけに今回も勝てるだろうと思った、死の女神ヘラレベルの最強プレゼンターしかおらず撃沈しました。ブンブンのハンマーパワープレイは通用しなかったのだ!

さて今回のテーマは「冬に観たくなるオススメ映画」ということで、私は『霧の中の風景』でプレゼン。

他のプレゼンターは
『三十四丁目の奇蹟(1947)』
『ハロルドとモード』
『モンスター・ハント』でプレゼンを行った。

優勝作品に選ばれた『モンスター・ハント』のプレゼンがめちゃくちゃ面白かった。冬と言えばとおでんの写真を魅せ、「大根でしょう!」と展開。そして、本作が大根の妖怪の物語であることへと話を運ぶパワープレイ感に惚れた。

んで、実際にオススメバージョンである日本語吹き替えで観たのだが、これが大満足な作品だった。

最初、「大根の妖怪?妖怪ウォッチでも出てこんわ!ヴィジュアル、山崎貴感が、ダサい」と偏見偏見で観ていた。

しかしながら、日本語吹き替えの親父ギャグのラーメン二郎。
「この魔剣で野菜を斬れ魔剣!」

「(妖怪)カップフー(この子をお願い、、、)」
「えっカップヌードル?」
といったしょうもないネタに涙が出るほど笑った。

しかも、アクションはキン・フー譲りの浮遊感溢れるアクションで、立体的な動きを魅せる。『バーニング・オーシャン』の視覚効果スタッフが参画しているだけに、VFXと生身の人間のアクションが違和感なく融合している。

そしてなんといっても大根の妖怪が物語が進むほど愛くるしくなる。ダメ男にツンデレ女が、大根妖怪を育てるうちにホンモノの家族になっていき、最後のあのシーンには涙腺が潤んだ。

さて、本作は中国本国で約400億円の興行収入を得た。これは日本の歴代最高興行収入を叩き出した『千と千尋の神隠し』の308億円を凌駕する。来年公開の続編にはトニー・レオンも出演するようなので非常に楽しみだ。

普段この手の作品を観ないだけに良い経験ができました。

皆も是非日本語吹き替えで一狩り行こうぜ!
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