西東京

スランバー・パーティー大虐殺の西東京のレビュー・感想・評価

4.0
スラッシャー映画をキーホルダーにしたような軽薄な面白さ。ほぼ存在しないストーリー、ケツとおっぱいに集中させるための頭に入ってこないティーンの会話、殺人鬼のバックボーンの無視、無闇矢鱈なフェイントは死と裸体にしか興味のない観客に向けての開き直り。手垢がつきまくったセオリーをまたベタベタ触りまくるも、冷笑に走らずどこまでも真面目であるがゆえきちんと楽しめた。去勢で殺人鬼を倒すのも至極真っ当。
ただのパロディではない証拠に、2階から下りる殺人鬼の影と妹とそれを見て地下に逃げ込む主人公の素早いカット割、テレビの音と外の助けを呼ぶ声と電話の声が全部一方通行のまま生まれる混沌の演出等急に冴えだして興奮する。
西東京

西東京