KnightsofOdessa

我らが門の内にてのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

我らが門の内にて(1920年製作の映画)
2.5
No.9[「國民の創生」への黒人の回答、不必要なシーンのオンパレード] 50点

グリフィスの問題作「國民の創生」よりも先に見てしまうあたりは非線形天邪鬼の本懐といったところか。ただ、それによってこの映画の持つ意味のようなものも理解できて興味深い。

物語は米南部で黒人用学校の教師をやってる主人公シルヴィアが北部に行ってお金を集めようとした時に慈善家の男に惚れられ、再びシルヴィアが北部にやって来たとき男がシルヴィアの従姉妹の家を探し当て、彼女にシルヴィアの家族がリンチ殺人に遭っていたことを告げられるというもの。関係のない登場人物や挿話が多く、ミショーの最も言いたかったであろう"黒人の差別"に付随する問題提起が多すぎる気がする。

映画史的な価値はあるのかもしれないが、単純に映画として見た場合"言いたいこと"のフォーカスがブレブレ。でも、トランプは本作品を見るべき。

追記
やはり、この手の映画の問題点は扱っている内容のデリケートさによって"映画"としての評価を盲目的にしてしまうことでしょ。
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