このレビューはネタバレを含みます
ナチスに実在した「鉄の心臓を持つ男」(原題)、ラインハルト・ハイドリヒ。
史実でもある彼の暗殺計画の話です。
彼がナチス党員になって上り詰めるまでと、暗殺を実行するチェコの軍曹2人。
二部構成のような作りです。
最近寄付の要請が激しくなってきたwiki様のお陰で、どんな背景があったのか知ることができます😆💦
史実と少し違うところもあるようですが。
それにしてもナチスの親衛隊の非道さは、こういった映画を見るたびに胸に重い物が残ります。
ハイドリヒが推し進めたユダヤ人最終計画では「浄化」とか「絶滅」「処理」などおよそ人が人に対する言葉とは思えない単語が並び、一体何をどうすればこんな頭になるのかさっぱりです。。
流れ作業のように人が殺されていく様子はもう何も言葉が浮かびません。
こういう映画は仕方ないのかもしれないけど、ナチス側に人間味があまり感じられなかったです。家族の描写もあったんですけど、何故ですかねー。
シンドラーのリストとかは人間味があって逆に怖かったけど、こっちは少しロボット感があったかなぁ。
怖いことには変わりないですけどね。
こう言ってはなんですが、マジでお前死んでくれと思う人でしたが、彼が死んでも報復が待ってます。
実行犯を捕まえるために村が二つ犠牲になります。男性は射殺、女性子供は収容所へ。
当たり前ですが、彼が作り上げた残忍な組織は頭がなくなってもしっかり機能するんです。
ナチス高官の暗殺に唯一成功した作戦との事ですが、その効果はと問われると疑問です。