ナツミオ

ナチス第三の男のナツミオのレビュー・感想・評価

ナチス第三の男(2017年製作の映画)
3.5
WOWOW録画鑑賞
史実の映画化。

第二次世界大戦中、ナチスドイツのNo.3で、その冷酷な手腕から『金髪の野獣』と恐れられたラインハルト・ハイドリッヒの生涯と彼の暗殺を実行するチェコ軍部隊を描く戦争映画。

2017年仏・英・ベルギー合作
監督・脚本 セドリック・ヒメネス
出演 ジェイソン・クラーク ロザムンド・パイク ジャック・オコンネル ジャック・レイナー ミア・ワシコウスカ

過去に鑑賞した関連作品『暁の七人』、『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』と同じハイドリヒ暗殺作戦を描いているが、本作ではハイドリヒが女性問題で海軍を不名誉除隊してから、妻の勧めでナチス入党し、頭角を現す描写があるのは、他と違うところ。
ユダヤ人虐殺の実務的な実行部隊を指揮し、最終、絶滅収容所設立を進言した人物。
最初は奥さんに頭の上がらない彼だったが、後半立場が逆転する。
チェコ軍の暗殺作戦は、他の作品とほぼ同じく描かれている。

歴史に悪名を残したハイドリヒという人物が映画でこれだけ描かれるのは、相当悪いインパクトのある人物。
演じた俳優ジェイソン・クラークは、顎の大きなエラの張った俳優さんだが、若い時のリーアム・ニーソン似。
妻リナ役は、ロザムンド・パイク。ゴーンガールの主役エイミーのあの女優さん。
こちらも夫に自信を付けさせる妻役が目立ってました。

エンスラポイド作戦自体は成功するが、ナチスの報復は熾烈で2つの街の住人が虐殺され、
それ以外も含めて1万人以上が犠牲になったと言われている。

本作品では最後に教会の地下室に立て籠もるのは2名だが、史実では4人が最後まで運命を共にする。
派手な銃撃戦を描く為に人数を変えたのかも。

殺された暗殺部隊員の死体を教会の玄関まで引きずっていく場面は寒気がした。

観て面白い作品では無いが、ホロコースト関連作品として観て頂きたいですね。
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