「さざなみ」に投稿された感想・レビュー

踊る猫
踊る猫の感想・レビュー
2017/03/16
3.4
点は低くなったが駄作だとは思わない。丁寧に夫妻の心理、元カノに未練のある夫とその夫の執着に嫉妬を感じる妻の焦燥を見事に描いていると思う。計算された構成もまた見逃してはならないだろう。ペース配分は良く出来ている。では何故点が低くなったのかは、結局この映画の妻が夫に対して抱く嫉妬が地味なものであり、「45 年間」という時間を費やして来たその重みが描かれていないことに尽きる。もう少し夫妻の重ねて来た時間を匂わせる描写や、妻のヒステリックな錯乱等を描けば良かったのではないかと思うのだ。だが、「敢えて」そうしなかったことにこの映画の美点があることも分かるので結局は「好みの問題」なのだろう。「水」が象徴的な役割を果たすことも確かで、川辺の場面や氷漬けになった恋人の逸話、地球温暖化で氷が溶けて行く話など随所に張り巡らされた仕掛けにも注目しないとこの映画は楽しめまい。
asami
asamiの感想・レビュー
12時間
3.6
どうせもう歳なんだから元カノのことなんて墓場まで持っていけこの無神経くそジジイが!って見ている間ずっと思ってた。ケイトの気持ちを考えるといたたまれない。やっぱり女性のほうが精神的な忍耐力とか上だし大人だよな!
ラストのダンスシーン、センスに溢れてました。
ミサギ
ミサギの感想・レビュー
1日
3.3
さざなみから津波へ。
ほんと迷惑な男…結婚前にこういう最悪な人間かどうか見抜く方法ってないんですかね?
oyasumiy
oyasumiyの感想・レビュー
1日
3.6
旦那なんて結局他人なの、という自分の母親の言葉を思い出してしまった

どうにもできない、抱えながら生きていくしかできないこと
ギャス
ギャスの感想・レビュー
2日
3.1
遠くで起こった事件は、老年の心の揺れを浮き彫りにするとても上手い設定の出来事だった。
ベニスに死すを少し思い出したな。
hate
hateの感想・レビュー
2日
2.5
170324観。
りの
りのの感想・レビュー
3日
-
シャーロット・ランプリングの演技力がお見事!!『さざなみ』という邦題がピッタリ!!
シロッコ
シロッコの感想・レビュー
3日
3.8
久しぶりにシャーロット・ランプリングを見た気がします。
彼女が出ているだけで映画にハクがつきます。
一見大人な映画のようですが、案外そうでもないのかも。
ちろる
ちろるの感想・レビュー
4日
3.6
45年寄り添った夫婦にさざなみが押し寄せる。静かにでも着実にザワザワ、ザワザワと音が聞こえてくるようだ。
原題より邦題が優れてると思ったのってほんと何年ぶりだろう。

女は過去の恋愛をすっかり忘れ去ることができるけど、男はどうしても過去をの女を心の中でストックしていくとよく言われる。
愛を確かめ合って結婚した夫でも、太刀打ちできない過去の女の第3位は夫の初恋の女、第2位はモノにできなかったあと一歩だった女。そして堂々第1位はこのジェフにとってのカチャのように、深く愛し合っていたのに亡くなってしまった女。
これはもうお手上げだ。なんせ若い時に失った女は老いないから、夫にとっては永遠にキラキラした状態のまま心に住み着いて離れない。

ジェフは半ば無神経に、いや無邪気にスイスの氷山へ居なくなったカチャの遺体が発見された事を話す。
それからはそのことがこれからジェフを失うきっかけになるのではと気が気では無いケイト。
開始五分くらい以降からは、ケイトの表情は不幸そのもので、笑顔をつくっていても、ジェフに愛を囁かれても暗さを纏っていた。

この映画は男と女で感想は異なってくると思う。
もう、存在もしない家庭を壊すはずもない死んだ女に深く嫉妬して、なかば探偵並みに夫の秘密を漁ろうとしたり、スイスに行かせないように働きかけるケイトの姿は女の持つダメな部分を出していて、きっと男の人には共感を得難い行動だろう。

でも女はきっとこのケイトの「心のさざなみ」が少しは理解できるはずだ。
いっそ「スイスに遺体を確認しに行けば?」なんて平気な顔して言えれば楽になれるけど、もしそれを許したらきっともう今後は彼の心がカチャで完全に支配されてしまうかもしれない。だったらたとえそれが破滅に向かう第一歩であってもケイトの行動はやるべき事なのかもしれない。

温暖化よ、あとは幸せに手を取り合って死に向かうだけのはずの老夫婦になんて罪深きいたずらをしてしまったのか、、、

ラストまで、ずっとケイトの不幸を纏ったような顔はこの物語の先にはもうケイトの望む幸せのかたちは戻ってこない事を示唆しているようにも見える。

たった一つの夫婦の小さな心のズレだけに注目して、ここまでザワザワさせてくれたのは、ケイト役のシャーロット ランプリング演じる影を落とし続ける表情の中で、未だに好きな人に恋い焦がれる20歳の乙女のような素晴らしい演技によるものだったと思う。
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