ヤマト

シティ・オブ・ゴッドのヤマトのレビュー・感想・評価

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)
4.3
2022年92作品目
ブラジル映画を恐らく初鑑賞。
ジャンルは実話ベースのギャング映画。
《シティ・オブ・ゴッド》
パッケージが印象的でいつかは観たいなと思っていた作品をついに鑑賞。

舞台は1960年代から1980年代にかけてのブラジルのリオデジャネイロのスラム地域。
中でも[神の街]と呼ばれる貧民街があり、そこでは強盗や麻薬ディーラーなどをして金を稼ぐストリートチルドレンたちがたくさんいた。

主人公は写真家を目指すブスカペ。
ギャングや銃は苦手な心優しき少年であり、冒頭ではこのブスカペのナレーションや生い立ちをベースに物語は進んでいきます。 

[心優しき3人組]の話から進み、その3人組にくっついていて、後に[神の街]を牛耳るギャングまで成長するリトル・ダイス。後にリトル・ゼ。

リトル・ゼの右腕であり親友でもあるベネはこの作品で一番好きなキャラクターでした。
暴力と金しか頭にないリトル・ゼとは対照的にこの環境の中でもギャングらしくない、ホント好い人!ってのが伝わってくるキャラクターです。

その他にもリトル・ゼと敵対するグループのリーダーのセヌーラや、バスの車掌だったが、リトル・ゼに家族を殺された恨みからセヌーラ一派に加わり、幹部の一角にまでなる退役軍人で射撃のエキスパート[通称二枚目マネ]など主要キャストのキャラもしっかりしていたので、観やすい作品でした。

子供たちが平気で銃を手にし、当たり前のように麻薬を吸うスラム街のリアルがめちゃくちゃ伝わってくる作品でした。
また凄いのが、こちらの作品は実際に現地のスラム街で素人を募集してオーディション、演技訓練を施し、一部の役柄を除き主要キャスト含めてすべて素人によるアドリブ主体の演技を撮影しているとのこと。
それは尚更リアルになるよね。

世界で起きていたリアルを知る意味でも一度は鑑賞した方が良い作品だと思います。
実話ベースが好きな僕としてはホントオススメ作品です!
ヤマト

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