great兄やん

シティ・オブ・ゴッドのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)
5.0
【一言で言うと】
「殺戮の神々」

[あらすじ]
1960年代後半、ブラジル・リオデジャネイロの貧民街“シティ・オブ・ゴッド”では銃による強盗や殺人が絶え間なく続いていた。そこでは3人のチンピラ少年が幅を利かせている。ギャングに憧れる幼い少年リトル・ダイスは彼らとともにモーテル襲撃に加わり、そこで初めての人殺しを経験すると、そのまま行方をくらました。一方、3人組の一人を兄に持つ少年ブスカペは事件現場で取材記者を目にしてカメラマンを夢見るようになる。70年代、名をリトル・ゼと改めた少年リトル・ダイスは、“リオ最強のワル”となって街に舞い戻ってきた...。

とんでもない大傑作。
今までこれに出会ってなかったことが馬鹿みたいに思えてしまうくらい。

とにかく面白いというか、凄まじい。
今までブラジルは危険な国ってイメージはついてたけど、これで”疑惑”から”確執”に変わったような気がします。

日常茶飯事に物が盗まれ、日常茶飯事に人が殺される。
幼き子供が銃を持って、呼吸をするようにバンバン人を撃ち殺す。
とりあえず思うことは、日本人で良かったです😥

それにカメラワークにストーリー展開、脚本も神がかってる。
描いてることは重いテーマなんだけど、軽快なアップテンポに軽快な音楽で写してるから観てて凄く惹き込まれる。
それから登場人物にも一人一人物語があって、無駄がないしクセも強い。
特にリトル・ゼがかなり強烈。
それにあの子供の足のシーンはもうヤバい。これがあの国の現実なのか😰...

とりあえずまたしてもこんな傑作に出会えたことに感謝ですね😆
これを観てないって人は絶対に観たほうがいい。

”City of god”=”神の街”

しかしここには純粋無垢な神は居ない。

居るのは、純粋に人を殺す陽気な神様だけだ。