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パディントン 2のmitoのレビュー・感想・評価

パディントン 2(2017年製作の映画)
3.9
英国紳士の子グマ、パディントンの映画化2作目。
ブラウン家にも馴染んできたパディントン。もうすぐ老クマセンターにいるお祖母ちゃんの誕生日。そんな時、骨董屋でイギリスの町並みを模った飛び出す絵本を見つける。しかしその絵本にはとんでもない秘密が隠されていた。

前作はジャングルから都会へやって来た、「クマ」という、ツッコミどころ満載な流れから、世間知らずのパディントンが騒動を起こしまくる、のがメインだったが、
今作はその無茶苦茶感は鳴りを潜めた。

個人的には前作は世間知らずにしても起こす事件がMr.ビーンレベルのただの迷惑、という事象が多く、可愛いと思いながらも少しストレスを感じる部分があったので、
今作の方が素直に楽しめた。
それと、刑務所に入ったり、様々な乗り物を使ったチェイスシーンがあったりと、前作と違いリアリティラインがかなり後退したのも見易くなった要因かも。

元からその気はあったけど、パディントンがいると、漏れなくウェス・アンダーソンっぽくなるのが面白い。
しかも今回は刑務所のシーンでウェス・アンダーソンフォロワーみたいな映像使いもあるし。

役者は前作同様、敵となる役者のチョイスが絶妙。
ヒュー・グラント捕まえて、昔は売れてた役者を演じさせるって、誰が考えたんだろう。
あの露骨な大袈裟演技とか、所々、ただただヒュー・グラントの素の演技と錯覚する場面が沢山あって笑った。
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