そして「パディントン2」。
前作が2014年制作で、あれから3年経って子供たちもだいぶ成長しているが、何と言っても作品自体が前作よりグーンとクオリティがアップ!
これ、まぎれもなく傑作というやつです!!
本日の劇場、日曜日という事もあってお子さん連れが多かった。こういう場合、大体、上映中は途中で飽きた子供たちの騒ぐ声が聞こえるのだが、今回は全く聞こえなかった。
館内を見回したわけではないが、子供が飽きずに最後までのめりこんでいたに違いないと思う。
すっかり街に溶け込んだパディントン。100歳をむかえる叔母さんのために何かプレゼントをと考えていたところ、骨董品屋で古い飛び出す絵本を見つける。
これを買ってあげようとアルバイトするのだが、ある夜、その本が何者かに盗まれてしまう。
不幸にもパディントンは現場に居合わせてしまい、窃盗犯と間違えられ逮捕、そして実刑判決を受ける。ブラウンさん一家はパディントンを救うために真犯人を探す。
前作同様、パディントンは今回も失敗を繰り返すが、私見ではギャグのレベルがかなり高度になっている(笑)。
床屋での騒動や刑務所の面会のパパさんの失態なんかはひっくり返るぐらい笑った。しかもその笑いがほとんどストーリー上の伏線になっていることに驚く。
制作陣は前作とほぼ変わっていないのだが、前回の反省点を踏まえて、すべてにおいてブラシュアップをしているように感じた。
今回の悪役を演じるのがヒュー・グラントと、前作のキッドマン同様に豪華な配役だが、悪役の動かし方が前作より上手くなっていて最後までハラハラさせられる展開となっている。
そしてラストもホロリとさせられる。他人には親切に接しなさいよというテーマもあり、親と子で見る映画としては久々の傑作であると思う。
■映画DATA==========================
監督:ポール・キング
脚本:ポール・キング/サイモン・ファーナビー
製作:デヴィッド・ハイマン
音楽:ダリオ・マリアネッリ
撮影:エリック・ウィルソン
公開:2017年11月10日(英)/2018年1月19日(日)