柿

プレーム兄貴、王になる/プレーム兄貴、お城へ行くの柿のレビュー・感想・評価

4.2
インド映画おじさん、再び大森に現る。今年一発目の映画をインド映画で迎えられました。ありがとうございます笑。

今回はただのインド映画が鑑賞ではない!マサラ上映!マサラ上映というのはインド映画はたいていMがあり(ミュージカル映画と同じ)、基本的にそのMシーンはみんなで盛り上がるというもの。「盗まず、壊さず、喧嘩せず」の3つだけ守ればなんでもあり。盛り上がったり、役者さんの決め台詞ではみんなで盛り上がり、Mシーンはみんなで踊る。クラッカーも鳴らして紙吹雪もバラまいて大騒ぎ。これ、インド映画特有の楽しみ方なんだとか。インドの民族衣装を着た人もいた。毎回のこの鑑賞の仕方はさすがに嫌だけどなかなか楽しかった。みんなインド映画が好きな人が集まったからとにかく盛り上がったこと!またマサラ上映参加したい。ミュージカル映画とか普通のミュージカルの舞台にも導入できるのでは??というかできるのでいつかの公演で導入してみたい!

話は確かに王道なインド映画。これこそだなって感じ。話の設定が面白い!黒幕というか実際は弟が王室で兄ともめていて兄が重症になる。そこに普通の村人が兄つまり皇太子に似ていたので結婚式まで皇太子のフリをしてもらう。そこには王室の古いしきたりに苦しむ王族がいてしきたりよりも大切な本質をブレーンが教える。王室という狭い世界に閉じ込められていたのをブレーンという一般の村人、ブレーンが開いてくれる。喜びや悲しみを分かち合うって大切だなと考えさせられた。

インド映画安定の3時間でいろいろ詰め込みすぎた感はあるかな。なんか話は着地できそうなのにまだ打ち上げてる感じが否めない。でも最後まで比較的集中して飽きずに観れた。あと最初マサラシステムについてこれなくて話もついて行けなくなった。

インドの音楽はやっぱり最高。太鼓のリズム最高。
柿