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プレーム兄貴、王になる/プレーム兄貴、お城へ行くのAPのレビュー・感想・評価

4.4
やっぱりすげぇよ王道インド映画。観ていて「幸せだなぁ」と思わされた映画は久しぶりや。

素直で謙虚で愚直で情熱的な主人公二人がとにかく最高すぎました。人付き合いと恋愛の指南書よ。

手を合わすポーズ選手権チャンピオンのバジュランギおじさんことサルマン・カーン。本作のプレーム・ディルワーラーも人柄が神やった。

最初は好きな女性近づきたいという純粋な気持ちから。一見危険な行動もインド映画のキャラなら問題なし。

無事接触したら猛アピールするも、自分の悪いところをメモする姿勢(ここ超好き)やらラクダにすら頭を下げる謙虚さが素晴らしい。
ユーモアにも富んでいるし、過ちを冒したことを心底認めるところも好感。全ての源は「彼女を幸せにしたい」という想いから🥺
素直になってこの映画を観れば本当に心からプレーム兄貴に憧れるはず。「心の広い男」であった。

そしてもう一人、マイティリ王女役のソーナム・カプール、初めましてでした。"パッドマン"出てんの、観よ。

顔面偏差値でいうと頂点クラスの人間なのにこれまた慎ましさがある。最初はヴィジャイ王子との関係に悩む、謙虚。しかし一度火がついたら超積極的、これでもかと美で圧倒してくる。これもインド映画の醍醐味だよなぁ。

そう、彼女いわくランプに火が灯ってから超すごい。水飲むだけで何であんな綺麗なんですか。なのに謙虚(しつこい)、柱に隠れて照れるの反則ですよ。

極めつけは鼻スリスリ…、私の低い鼻じゃ何ともなりません😭

インド映画のイチャイチャって若者にありがちな一気に燃え上がる感じなのに、大人っぽいというか絢爛やし、お互いが恋に悩む理由も素敵なんよねぇ。でも最終的には芯を持ち自信ありげなお二人、本当にカッコいい。人としてリスペクトッッ!!!

終盤に向けて感動要素もてんこ盛り、宰相あんたも最高だよ。○○いじりは気の毒やけどあの熱いハグは忘れねぇぞ。

名言の宝庫でもあった本作だが、あれもこれも覚えようとしたら忘れてしまった、最悪、アウチ。

サッカーのシーンは真骨頂、発想が意味不明すぎて笑いっぱなし、ここまでやるか笑
男女チームに別れてボール置いて踊り始める連中💃🕺 サッカーをしているらしいが我々から観るとダンス>サッカー、どんな世界だ。しかもイナズマイレブンもびっくりな超絶逆転劇。アウチ。

会場では鼓笛隊が"ゲーム・オブ・スローンズ"のテーマを演奏、耳を疑ったが多くのファンも言ってるし絶対そう。164分の本編に対して15秒ほどですがゲースロファンこのためだけに映画館へ行くべきだ。
(とか言って我慢できずリンク貼っちゃう https://youtu.be/00F_6tkvmbU )

かなり歌って踊って大満足なんだが、バチンと一曲二曲頭から離れないようなパリピソングがあれば今年一だったに違いない(パヤヤパヤヤパヤヤは残ってるけれども)。

「プレーム兄貴のパンフレットください」
声に出すの恥ずかしいなんて思わねぇぞ、売店で胸張って言ってやったわ(パンフレットはとんでもない誤植あって草)。

今年もベスト10にインド映画がランクインするのはほぼ間違いなさそうです。
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