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プレーム兄貴、王になる/プレーム兄貴、お城へ行くのalmosteverydayのレビュー・感想・評価

3.5
クサクサするんで何かこう、景気の良さそうな映画でも観てスカッとしたいよな!ってことで本日はこちら。安定の長尺164分、看板に偽りなしの楽しいマサラムービーでありました。バジュランギおじさんとほぼ同じ善人&孤独な王子の二役に挑んだサルマン・カーンは、コミカルかつ人情味あふれるナイスガイ役がほんっとうによくハマってますね。いい笑顔だ。

セレモニー会場が賃貸住宅と目と鼻の先ってそもそもロケーションとしてどうなんだとか、ずっと家の中にいたラディカにあの茶番の一部始終がなんでそんなによくわかるんだとか、王子が快復さえしてくれれば用済みとばかり兄貴を追い出そうとしておきながら肝心の王子が攫われた途端追いすがろうとする宰相の掌返しとか、谷底に落ちて瀕死だったはずの王子が無双状態でゴリゴリ戦えてるっつう事実とか、突っ込み出したらキリがないのはまあご愛嬌として。王女が兄貴を誘うシーンはなんかもうあれですね、終始涙目に見えましたよね。あれだけグイグイ来られてなお己を律するあたりがインドの美徳なのかしら。生殺しにも程があるぜ…!
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