このレビューはネタバレを含みます
原作映画未見。期待してたくらいには面白かったですが、傑作かと言われれば疑問が残る感じでした。
まず配役。
福山はあまりハマってなかった気がしたけど、親友役のリリーフランキーがよかった。
元々リリーフランキーが苦手な自分もチャラ源がらみのシーンは結構好きでした。
いつもは「私演技力あるでしょ?」みたいな感じが苦手な二階堂ふみも今回はその辺が気にならずよかったのだけど、「この仕事はゴキブリかドブネズミ以下」とかカッコつけたこと言ってるのに福山×二階堂の濡れ場は超さわやかだった…。
明らかに不自然だしこの映画の語ろうとしてることからして、説得力ないなあと思いました。
そして結局、芸能ネタより殺人事件とかのほうが高尚なネタみたいな着地になってしまってるけど、それで良いんでしょうか?そういう話?
また「カメラマンとしての尊厳」って言葉が出てくるのですが、チャラ源と静が望んでたのなら今回の事件に関しては良いかもしれないけど、それはこの件が特殊なだけであって…
なぜこの仕事があるのか、静たちは”ゴキブリ以下”に成り下がりながら、なぜカメラを向け続けるのか、その辺の回答が欲しかった。
”男の友情”もテーマなのかもしれないけど、ラスト近くのあのシーンは、最後の所がちょっとテレビドラマ的すぎて乗れなかった。チャラ源のラリってる感じは好きだったけど。
テレビドラマで見たら、面白いもの見たな〜と思えたのかもしれない。
追記。
上映前に某テレビ屋映画の予告を見て、
「うわ…今の時代にこんなのやってるんだ…すごいつまんなさそう…」
と思ったので、そういう意味では大根監督みたいな人は貴重なのかな、と思った。