リリーフランキーって凄いなと感心した。あのいかれっぷりは映画的なようで、現実に見たことあるような気にさせる。
二階堂ふみと吉田羊、二人とも後半初めて綺麗に見えてきた。失礼な話だけど。この監督は女性の撮り方が上手いんではなかろか？
ただどうにも福山雅治の役どころが中途半端で辛い、汚れ役にチャレンジしてます感がどうにも萎える。煙草を吸ってるシーンがやたら前半多いけど、肺に入れずにただ吹かしてるシーンを何度も見せられると、かなり白ける。「実際に煙草を吸っているように見せる演技」ではなくて、昔たまに見かけた「煙草を吸ってるポーズが好きな勘違い野郎」に見えてしょうがない。
前半に福山のろくでなしスケベ設定を散々植え付けようとするが、後半に実は良い人なんですよ変換が見え見えだと思う。
若い頃にショーケンに憧れた自分は、中途半端なはみ出し者役の演技を観るとついつい「傷だらけの天使」が恋しくなる。
と言うと親父感丸出しなのでそんなには思ってない事としたい。
