シャッターチャンス
新米記者がベテランカメラマンとタッグを組み成長する様を描く
有名人のスキャンダルをスクープにしている現場が物語の舞台という事もあって、ドロドロした表舞台の裏側が見れるのかと思っていましたが、予想以上にエンタメ方向に舵を取っていて観やすい作品でした。
ただ、特に中盤から終盤にかけてかなりお話の焦点がぼやけている様に感じました。中盤までは新米記者とベテランカメラマンのバディものとしてちゃんと機能していてテンポが良く面白かったです。中盤以降はベテランカメラマンの静の個人的なお話に逸れてしまいかなり中途半端なストーリー構成になっている印象を受けました。中盤以降のお話をやるならやるで静の過去についてはもう少し言及しないと不親切です。無理やりクライマックスというか、見せ場を作っているという様な作り手側の都合を感じてしまいました。
キャストは大変素晴らしくって、下ネタをガンガンいうキャラを嬉々として演じている福山雅治もさることながら、滝藤賢一やリリーフランキーも癖のあるキャラにしっかり成りきっていたと思います。エンドロールも良かったです。