見ながら、何かどこかで見たことある感じがした。しばらくして、薬師丸ひろ子が主演した角川映画の雰囲気に近いな、と気づいた。
福山雅治は松田優作でも渡瀬恒彦でもないんだけど、二階堂ふみは薬師丸ひろ子だった。
主演は福山雅治と二階堂ふみで、確かにその２人のやりとりが多いんだけども、福山と吉田羊とか、福山とリリー・フランキーとか、ふたりの人物の会話場面が見ていて気持ちよかった。
特に１時間過ぎた頃にあるリリーとのやりとりは、まほろ駅前の瑛太と松田龍平のやりとりみたいな、この監督がたぶん撮らずにはいられない男同士のリリシズムが伝わってきて名場面だった。
結末は劇的だけどそれだけとも言えず、いくつかの意味を含ませていると思った。職業という業とか。
