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ヒットマンズ・ボディガードのohassyのレビュー・感想・評価

3.5
「手軽さと、派手さと、巧さ。週末の午後に求めるもののすべて」

netflixに登場した時から気になっていた作品だけれど、観るに至るまで少し時間がかかった。
観たいとは思うけどなんとなく今じゃないってこと、よくある。
観始めてしまえばそんな気持はあっという間になくなってしまうんだけど、何にせよはじめの一歩というものは億劫なものだ。
実際毎日、朝の第一歩には苦労している。

観てよかった。
netflixのオリジナル映画は、超豪華とまあまあの間くらいに位置している作品が多い。
ブラピのウォーマシーンしかり。
ハウスオブカードをはじめとしたドラマシリーズに比べて、比較的予算を抑えている印象だ。
本作もそんな感じで、ものすごく派手なハリウッド映画に比べればワンランク大人しい作りだけれど、アムステルダムの街中をカーチェイスしたり爆破したりと、安っぽさはない。
ところどころ雑だなあと感じる部分もあるけれど、その乱暴さも含めた面白さもあったし、何よりタイトル通り設定とキャラクターが良かった。
サミュエルまだあんなに動けるんだな。

リアル路線の演出をしながらとんでもない展開をぶっ込んでくる最近の大作より、まあ大雑把で投げやりな展開だけど面白いっしょ!?くらいの、割り切ったノリが楽しい。
過去の因縁を絡めたキャラクターの行動原理もすんなり入ってくるから、その大雑把さもうまく笑いに昇華出来ているように思う。

週末の午後に、家族がみんな出掛けて犬と留守番しながら観る映画としてはこれ以上ない。
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