カッシー

ヒットマンズ・ボディガードのカッシーのレビュー・感想・評価

3.2
移動描写がとにかくかったるくて鈍重。

映画において"移動"とは単にA地点からB地点に動くだけという描写にするととてもつまらなくなる。今作においてメインの2人が"移動"したことによって達成されたことが何一つない。
ライアン・レイノルズとサミュエル・L・ジャクソンのおしゃべりマシンガンの応酬でなんとか間が持っているだけに思えます。

まずアムステルダムに向かうと思わせて逆の方角に…のくだり。装備を整えに行くとかすることもなく、裏をかいたはずの敵に邪魔をされ結局なんとなく拾った車に乗せてもらうだけ。
アムステルダムについてからもかったるい。目を離した隙に逃げちゃいました!を何度もやる。カーチェイスもバイク×車×ボートと面白いことができそうなもののこれまた中途半端。ミッション・インポッシブル6のバイクチェイスシーンの緊迫感、スピード感、ランダムに逃げてるだけと思いきや最後は…のようにフレッシュな見せ方をしてほしかった。
つーか、早よハーグに向かえよ。オランダ国内の距離感に詳しくないので軽く調べたらアムステルダムから国際司法裁判所まで車で1時間半ほど。映画内時間経過的にもあのウダウダの間に目的地着くじゃねぇか!

キンケイドさんの出来ること出来ないことが曖昧とか、ずいぶん序盤にモグラが誰なのかタネ明かししちゃったりとか、エロディ・ユンは悪女にしか見えない(主にデアデビルの影響)とかいろいろねぇ…

いがみ合いながらのロードムービーなんて楽しいに決まってるのに…
この2人が主役なら最高だろ!と思って観た今作でしたが残念でした。
第2弾が作られるそうですが、うーん観ないかな。
カッシー

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